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スタート出来るの?セリカちゃん!~ラリージャパン2005参戦記より(2)~ [ ラリージャパン2005]

2005年、ラリージャパン。
我らがせりかちゃんは、初参戦。
ほとんどのメンバーもWRCは初めて。
そして、全員がラリージャパンは初めて。

そんな中、みんな、そして、ぶぶにゃんの緊張は想像以上に大きなものでした。
そう、自分でもこんなことになるとは思ってもみなかったくらい‥‥。

すったもんだの参戦記、第二弾です。

 


9/27(火)はレッキ第1日目。

レッキ車は、A.S.さんの紹介で現地のダートラやさんが貸してくれたインプレッサ。
どう考えても本番車セリカちゃんより、こっちのほうが速い。<(; ^ @@^)
でも、レッキ車にはカラーリングがあってはだめという規定のため、本番車は使えない。
他の人も無地のインプレッサやランサー、レンタカーのRVがほとんど。
ラリコンがないため、ノートに距離を取るのが出来ないのがつらいけど、
レンタカーしないで済んだのは経済的にもかなりありがたい。( ・@@・)( -@@-)( _ _)
メーターで距離見ればいいじゃないかって?
ひげおぢさんのめがね、遠近両用じゃないからだめみたい‥‥。

高速道路で移動。でも、思った以上に時間がかかる。やっぱ北海道って広い‥‥。
林道の入り口探しに手間取り、ぶひぃぃぃ、レッキスタート時間枠ぎりぎり。
ヒイィィ(゜@@゜;三;゜@@゜)ヒイィィ

レッキは3班に分かれている。
グループAはプライオリティ1&2ドライバー、いわゆるワークス勢。
グループBはプライオリティ3ドライバーとプライベーターのゼッケン61~88。
グループCはそれ以降のゼッケン。
我らがセリカちゃんのぜっけんは86。
なぜか、ランサーやらインプレッサに囲まれた速いゼッケンでグループB。
<(; ^ @@^) マイッタマイッタ

各コース2周ずつ回れるよう、オフィシャルがスケジュールを組んでいてくれる。
各Gr.はそのスケジュールに合わせて、各林道へ移動。

うわさには聞いていたけど、めちゃくちゃ慌しい。
その上、プライオリティドライバーが来ると、その他のクルーはレッキスタートが後回しにされる。
(ルールにも安全上の観点からそうしますよって書いてあるんで、そういうもんなんです。)
どんどん遅れてグループAの2周目レッキやグループCの1周目に追いつかれたりする。
いいのかな、こんなもんなのかな、めちゃくちゃ不安。(ノ@@;)

どんどん時間は過ぎ、西日が眩しくなってくる。
サンバイザーがなく、眩しくて前が見えない‥‥
あっという間に日も暮れ、暗闇&ノーマルライトでノート作り。
もちろん、ナビランプもないので、たまたま持ってた小さな懐中電灯で照らしながら書き留める。
う~ん‥‥、そうかぁ~。
今まで国内ラリーのレッキって、自分のラリー車でやってたから、
ナビランプがあるのが当たり前だと思ってた‥‥。

その上、なんだか、2周目の修正もうまく出来ない。悲しくなってくる‥‥。(; @@ ;)ううう
ウェルカムパーティがもう少しで始まる頃、やっと今日のレッキが終了。
パーティはあきらめだなこりゃ。。
あとで他のクルーに聞いたところ、この日だけで700kmの走行だったらしい。
あぁ、くたびれぇ‥‥。

9/28(水)はレッキ第2日目。そして、サービス隊、大緊張の車検の日。

ぶぶびゃんとひげおぢさんは、まずは午前中、引き続きレッキ。
なんだかさらにうまくノート作りが出来ない。
1日目のレッキで中途半端に慣れてしまったのか、なんかいい加減なノート作り。
その他コンビネーションもギクシャク、ぶぶにゃんも声を荒げちゃったりして‥‥。

でも、この時点で大量のペースノート。
清書なんていいよ、とひげおぢさんは言ってくれた。
最初は清書はさぼるつもりだったけど、レッキしてるうちにその気持ちは消えた。

清書はべつに字を綺麗に書き直すためにやるわけじゃない。
どこを続けて読む?、どこを強調する?
なんちゃってナビのぶぶにゃんには、アンダーラインやら、改行の工夫やらがないと、読めない。
それも関東近辺のラリーと比べたら全然ハイスピードコース。
コーナー間はそもそもストレート、その上、ストレート100、200、500なんてのが出てきちゃう。
(この数字は距離。)
今までのラリーでは、「R3(みぎさん) 100」ってのをつなげて読んでた。
(ちなみに、ぶぶにゃん達は簡単ノートなので6段階表記。数字が小さいほど曲がり角のきついコーナー。)
R3の後にストレートが来るんだから少しでも早くアクセル踏んで欲しいという意味をこめて。
でも、今回はむしろ、「100 その先 L5(ひだりご)」と後のコーナーをつなげて読み、
ストレートの先がどうなってるのかを少しでも早く教えて欲しいとのひげおぢさんのリクエスト。
R3やL3レベルのコーナーでも、気持ち的には!コーション。
(※注意という意味、3レベルのコーナーもハイスピードだと要注意。)
ちゃんと強調して早く読まなくっちゃ。
こりゃぁちゃんと清書しないとだめだぁ~。o(T@@To) クゥ

それにしても、ルールだってまだまだ勉強しきれてないとこがいっぱいがある。
スーパーラリーってどうやるの?失格規定は?
英語の規則書は、読んでも読んでも、やっぱり不安。
ぶぶにゃんの訳であってるのかなぁ?
やるべきこと、やりたいことも全然終わらない、やりきれない。
なんだか、いろんなことがいらいらしてくる‥‥。

残りのレッキは夕方から。
それまでは時間があるので、サービスパークに戻る。
セリカちゃんの車検時間は16:00。
サービス隊は、既に車検が終わったチームから情報を仕入れ、指摘された場合の対策を考えてくれている。
例えば、Aピラーのロールバーよりラリコン(ラリーコンピュータ)が手前に出っ張ってるとナビに対して危険、
と落とされたところがあるらしい。
補助灯同時点灯の件で再車検もあったらしい。
インターラリーの車検はほんとに厳しい、そう言われてはいたが、さらに現地でいろんな情報が飛び交う。
サービス隊もどきどき。そわ(・_・*)(*・_・)そわ

と、一人の外人さんがセリカちゃんを熱心に見ている。
外人さん  『フォードライブ?』
んにゃ、FFってなんて言うんだっけ?
ぶぶにゃん 『えっと、フロントドライブ、ツードライブよぉ。』
外人さん  『おぉ、ぺらぺ~ら』。
なんか、かっこいいって誉めてくれてるっぽい。
この人は何者?あれっ?FIAのマーク入りパスをぶらさげてる。偉い人なの?
うん?何々?元TTEマネージャ!?!?
おぉぉぉぶらぼぉぉぉぉ。(」゜@@゜)」ナント
外人さん  『グッドラック!エンジョイラリー!!』
そして、外人さんは笑顔で去っていった。
セリカちゃん誉められちゃった。るん。ヾ(>@@<)ゞ♪

さぁ、いよいよセリカちゃんの車検の番が回ってくる。
チーフはてきぱきと動き、隊員の軽快なトークが車検員の笑いを誘う。
外人車検員がなんかごちゃごちゃしゃべってるけど、直接クレームはつけて来ない。
あれっ?なんだか結構和やかな雰囲気。

車検のおぢさん 『これ、ノンターボ?珍しいねぇ、どうやって作ったの?』
うぶにゃん    『パーツなんて売ってないから、
           J項(FIA国際モータースポーツ競技規則附則)一生懸命読んで、
           みんなで作ったんです!』
車検のおぢさん 『そうなのぉ、偉いねぇ。(^ _^)3 フムフム
            大丈夫だよ。こうやってまぢめにやってる人達は案外大丈夫なんだよ。
           大手の方が手抜いたりするから危ないんだよねぇ。』
他の車検員   『いいですかねぇ?』

車検のおぢさん 『おっけぇ~!!』

というわけで、なんと、ブレーキオイルのテーピングにさらにタイラップ巻いといてね、という指摘だけで、
車検は無事に通過。
サービス隊もひと安心。ふ~。

 
(車検員の入念なチェック。特に安全に関わるところには厳しく、むしろ、ありがたい。)

そうこうしてるうちに、最後のレッキ時間が迫ってくる。
残りは、スーパーSSのある札内特設会場。
ところが、このSSではノートを全く作れないという事態に‥‥。
ドラ、ナビのコンビネーションはもう最悪。
ぶぶにゃんの緊張の糸もとうとうぷっつり。

その晩は、聞くも涙、語るも涙、当のぶぶにゃんは大涙。
ひげおぢさんのいぢわるぅぅぅぅ、うそつきぃぃぃぃ、全然言うこと聞いてくれないぃぃぃぃ!!
。・°°・(*>@@<*)・°°・。えーん
ぶぶにゃんは一人、宿から離れた道の駅で泣きじゃくることになるのである。

深夜、宿に戻り、部屋の外のテーブルを陣取って、ノートの清書。
でも、どうしてもうたた寝してしまい、終わらないまま9/29(木)の朝を迎える。
絶交状態のひげおぢさんが出かけるのをあっかんべぇ~して見送り、引き続きノートの清書。
でも、もう一息、終わりが見えて来た。

夜のセレモニアルスタートまではまだ時間がある。
ぶぶにゃんは、サービス隊員さんとライトフィッテイングゾーンの場所確認に行く事にする。
ライトフィッティングゾーンとは、サービス隊にライトポッドを運んでもらい、
サービス隊1名の補助の元、夜に備えてライトポッドを装着する地点。

と言っても、広い北海道。昼前に出発したのに、あっというまに夕方。
現サービス隊長と入れ替わりで明日からサービス隊長となる、
かの名ナビゲーターおぢさんが加わったサービス隊、
そして、ひげおぢさんの乗るセリカと合流。

ひげおぢさんの運転するセリカちゃんの助手席に乗るものの、
ぎくしゃく気まずいまま、慌てて宿屋に戻り、レーシングスーツに着替える。

さぁ、とうとうセレモニアルスタート。
いよいよラリーが始まる‥‥。


さてさて、ぎくしゃくしたドラ、ナビのコンビネーションはどうなるのか、
たった1台のセリカ、無事にラリーを終えることが出来るのか、
北海道の広大な自然に挑む感動(?)のお話は、また次ね。


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